大人ニキビの肌質改善

繰り返す大人ニキビを根本から肌質改善するには

繰り返す大人ニキビを根本から肌質改善するには

伊藤麻利奈さん
伊藤麻利奈さん
この記事の監修者
薬剤師:伊藤麻利奈

書籍に『"わたし"を活かす肌フローラ』がある。現役薬剤師。調剤併設ドラッグストアにて4年間勤務しイギリス在住を経て帰国。テレビなどのメディア対応、観光大使などを経験。医学的根拠に基づいた正しい情報発信をモットーにしている。

そもそも大人ニキビってなに?
大人ニキビ思春期のニキビ
範囲主に口周り・アゴ顔全体
原因ホルモンバランス、ストレス、乾燥など過剰な皮脂
年代25歳くらい~10代

大人ニキビができてしまう理由と治りにくいワケ

大人ニキビは、思春期にできるニキビとは少し違います。

思春期ニキビは、成長期における皮脂の分泌過剰が原因で、主におでこや鼻、Tゾーンと呼ばれる部分にできることが多いです。清潔に保つことができれば大人ニキビよりも治りが早く、20代前後には皮脂量が安定し始め、自然に治っていくことが多いニキビです。

一方で、大人ニキビには、生活習慣やホルモンバランス、ストレスが影響していることが多いです。顎や顔まわりなどUゾーンと呼ばれる部分にできます。大人ニキビが治りにくい理由には、習慣やホルモン、ストレスの影響が挙げられます。清潔にしていても、ニキビができてしまいます。これらの原因としっかり向き合って、根気強く治していく必要があります。

ニキビ肌は生活習慣と環境が密接に絡みます

栄養バランス

脂肪分や糖分取りすぎは皮脂の分泌が過剰に。

ホルモンバランス

生理前は皮脂を分泌する男性ホルモンなどの影響を受けやすい。

乾燥

乾燥によってお肌が皮脂を過剰に分泌。

紫外線

紫外線を浴びることで敏感な皮ふは毛穴が詰まりやすくなる。

睡眠不足

ターンオーバーのリズムが崩れて毛穴詰まりを起こしやすくなる。

ストレス

ストレスを受けると出る活性酸素がニキビの原因に。

ニキビ改善は根気よく自分に向き合うことが大切

ニキビができてしまうのには、必ず理由があります。習慣を変えたり、原因を取り除いたりすることで、症状が良くなって行きます。

焦らず、時間をかけて、根気強く向き合っていくことが大切です。

まずは自分のニキビの原因は何かを自己分析しよう

物理・身体的なもの

  • 気になって肌やニキビを触ってしまう
  • 頬杖をつく
  • コロナの影響でマスクを常につけている
  • 洗顔時に肌を強くこすって洗っている
  • 洗浄力の強い洗顔料を使用している
  • タオルや枕カバーを変える頻度が少なく、同じものを使っている
  • ベタつくのが嫌で、スキンケアは保湿剤を使わず、化粧水のみにしている
  • 毎日忙しくて、夜更かししてしまい、睡眠不足気味である
  • 外食が多く、野菜やビタミンが不足している実感がある
  • 便通があまり良くない
  • 水分をあまり取らない

精神的なもの

  • 仕事の締め切りに追われている
  • 繁忙期でなかなか休みが取れない
  • 職場や身近な人との人間関係が大変
  • 不安があってよく眠れない
  • 生理前や生理中にイライラする
  • コロナで自由に外出できない、会いたい人に会いに行けない
  • 趣味やスポーツに取り組む時間を確保できない
  • いつも時間に追われていて焦っている
  • 将来のことが不安でソワソワしてしまう
  • 周りの目や他の人が自分のことをどう思っているのかが気になる
  • 肌が荒れていて自信が持てない

肌質を知ればニキビをコントロールできるようになる

ニキビができてしまったり、肌が荒れてしまったりするのには、みんなそれぞれですが、必ず原因があります。その原因を取り除いてあげることが、ますは肌荒れやニキビを減らすための第一歩です。

夜更かしをした時や食生活が偏った時に荒れてしまうなら、睡眠時間の確保やバランスの良い食事やサプリメントの活用が必要かもしれません。ストレスが溜まってイライラしやすい、と思ったら、アロマテラピーやバスタイムで自分をケアする時間を作ってあげるのもおすすめです。

適度な諦めも大事

ニキビが繰り返されると、肌悩みのない人が本当にうらやましくて仕方なくなったり、落ち込んでしまうこともあると思います。

ですが、ここで自分を責めたり、他人と比べてたりするのはもっとNG!生理前や睡眠不足が続いてしまった時はニキビができやすくなります。

そんな時は、神経質になりすぎず、「いつかよくなるから今は焦らなくて大丈夫」と自分に言い聞かせて、その時にできるベストな方法で対処していきましょう!

ニキビ肌のお肌に起こっていることを復習

アクネ菌

アクネ菌は誰の肌の上にもいて、ニキビの原因菌としても有名な菌。

あまり良くないイメージのアクネ菌ですが、実は、肌の環境が整っている時には、善玉菌と一緒に肌に対して良いはたらきをしてくれる菌です。環境によって良い方にも悪い方にもはたらく2つの顔を持っているので、「日和見菌」のひとつでもあります。

皮脂汚れ

皮脂は、肌を乾燥から守ったり、善玉菌のエサになったり、普段は肌に良いはたらきをしています。しかし、過剰に分泌されてしまった場合には、毛穴に詰まりを引き起こす原因になってしまいます。また、洗顔のしすぎやあぶらとり紙の使用による皮脂の取りすぎで、さらに皮脂の分泌が増え、皮脂汚れが悪化することもあります。

毛穴づまり

アクネ菌は、詰まった毛穴などで、酸素が触れない環境に閉じ込められてしまうと、悪玉菌と一緒に悪さを始めます。この詰まりは、不要な角質が肌の上に残ってしまうことや、乾燥による皮脂の過剰分泌などが原因で引き起こされることが多いです。マスク着用の習慣によって、さらに毛穴づまりが進行してしまったというお悩みも増えているようです。

ニキビの肌質改善は上っ面だけじゃ改善しない

化粧品を変えたり、メイクを変えたりするだけでは、根本の原因にアプローチすることができません。

まずは自分と向き合い、原因を見つけることから始めましょう!

ニキビの原因は、衛生面や食事などの物理的な理由、人間関係や仕事のストレスなどの精神的な理由で引き起こされることが多いです。これらの原因をひとつずつ取り除いていくことで、繰り返すニキビの症状を減らしていくことができるでしょう。

今の生活リズムや食生活、職場環境を再確認することが大切です。

「あまり思い当たる原因がないかも」という人は、習慣になってしまっていて、気づかないことが多いので、身近な人に自分の1日の生活を話して、(チャンスがあれば見てもらうのもオススメ)他の人の生活習慣とどんな違いがあるのかを確認してみるのも良いと思います。

ニキビができたら皮膚科に通うべき?

肌に傷跡や赤みなどが残りやすい体質の人もいるので、早い段階で皮膚科で治療を受けるのは、正解です!

内服薬であれば、アクネ菌を抑える薬やビタミン剤などのサプリメント、外用薬であれば、角質が毛穴につまるのを防ぐ塗り薬や悪玉菌を減らす塗り薬などが処方されます。

古い角質を取り除いて、毛穴のつまりを解消するためにケミカルピーリングをおすすめしているクリニックも。

症状は、一時的に薬で抑えることができますが(薬の効果には個人差が出る場合があります。)、ニキビの症状を繰り返さないようにするには、やはり習慣の見直しが最も重要になってくるでしょう。

ニキビができたら医薬部外品を使うべき?

「医薬部外品」は、医薬品と化粧品の間の効果や効能を持つ製品として法律で定められていて、「薬用化粧品」と呼ばれることもあります。

ニキビの症状が急に悪化した時には、肌がデリケートになっていますので、防腐剤や香料がたくさん入っている商品は選ばないようにしましょう。さらに肌の炎症が進んでしまうこともあります。

ニキビ対策のために、刺激の強い医薬部外品の製品を選んでしまうと、良い働きをする善玉菌も一緒に減らしてしまうことにつながるので、美肌菌を育てる観点からすると、おすすめできません。成分に注意して製品を選びたいですね。

やりすぎ禁物!まずはスキンケアの基本を見直そう

皆さんは普段どのようなスキンケアをしているでしょうか?
皮脂を徹底的に取り去ろうとして、刺激の強い洗顔料やスクラブ入りの洗顔料、あぶらとり紙を使っているという方も多いのではないでしょうか?
実はこれらのスキンケアは皮脂を取りすぎてしまうので、ニキビ肌にとってはNG行動なんです!

適度な皮脂は、善玉菌を増やしたり、肌の水分量をキープしたりするために、とても重要な役割を果たしています。

皮脂の取り過ぎで、逆に肌自体が乾燥していると勘違いして、さらに過剰に皮脂を分泌してしまう原因になり、皮脂や汗は善玉菌にとってはエサになるので、全く無くしてしまうと善玉菌が正常に活動できなくなってしまうのです。

ベタつきを気にして、乳液やクリームなどの保湿剤を使わないと、乾燥がさらに進んでしまいます。これも、ニキビを悪化させてしまう行動のひとつです。

クレンジング/洗顔

朝の洗顔は洗顔料なしでOK

洗顔料を使っての洗顔は、肌の上にいる悪玉菌だけでなく、善玉菌や善玉菌のエサになる皮脂や角質を必要以上に減らしてしまうことにつながります。

洗顔の回数が多かったり、洗顔料の洗浄力が強すぎることで、必要な皮脂も奪ってしまい、乾燥が起こりやすくなります。皮脂と汗のバランスが崩れると、善玉菌が活動できなくなり、悪玉菌が増えやすい環境になってしまうので、菌のバランスを崩さないようにするためにも、朝はぬるま湯だけでの洗顔がおすすめです。初めはスッキリした感じがしないかもしれませんが、肌の菌バランスを守ることができる洗顔方法です。

夜は皮脂を取りすぎない洗顔を

可能であればクレンジングを使わず、ぬるま湯のみで洗うのがベストです。善玉菌たちが肌に残ることができるので、良い菌バランスを肌の上にキープすることが可能。

しかし、メイクをした日やベタつきが気になる日もあると思います。そのような時は洗浄力の強い洗顔料は使わないようにして、皮脂を取りすぎないように注意しながら洗顔を行います。肌への摩擦も良くないので、しっかり泡立てた洗顔料を使うのがオススメ。スクラブ入りのものやピーリング作用のある洗顔料は、菌のバランスを崩してしまいやすいので、毎日は使わないようにしましょう。

TOPIC/オイルクレンジングは悪者?

オイルクレンジングは上手に使用できれば、肌に負担をかけずにメイクをスッキリ落とすことができる優秀なアイテムですが、使用後に肌の乾燥やつっぱりを感じる場合には、肌から皮脂が取られすぎてしまい、ニキビを悪化させている可能性があります。逆に洗い流しが足りずに、ニキビの原因になってしまうこともあるので、肌に合うクレンジングオイルを使用しましょう。

ニキビ肌でも使えるオイルとして、ホホバオイル(ホホバ油)があります。クレンジングオイルとしてだけでなく、オイルパック、マッサージオイル、保湿剤としても使えるマルチオイルとして人気が出てきていますね。

オイルの色や臭いに違和感がある場合は、酸化・腐敗している可能性もあるので、使用しないようにしましょう。肌荒れの原因になってしまうことがあります。

ニキビはお肌を弱酸性に保てられればできにくい

肌が弱酸性の状態のとき、アクネ菌は善玉菌のはたらきを助けます。肌の上にはバリア機能がしっかりと作られていて、悪玉菌が増えにくい状態になっています。

肌を安定して保つには善玉菌がカギ

肌の上にいる善玉菌は、通称美肌菌と呼ばれ、その中でも代表的な善玉菌が「表皮ブドウ球菌」です。

この表皮ブドウ球菌は、大きく3つの役割を持っています。

1つ目に、グリセリンと呼ばれる天然の保湿成分を作り、肌を乾燥から守ります。

2つ目に、皮脂や汗をエサに、有機酸や脂肪酸を放出して、弱酸性の状態にします。弱酸性の状態では悪玉菌は増えることができないので、結果的に肌のバリア機能を強化することになります。

3つ目に、抗菌ペプチドを作り、悪玉菌を退治する力を持っています。

これらの機能を持つ表皮ブドウ球菌が肌の上で増えることで、悩みの少ない肌を作り出すことができます。最良の菌バランスをキープするには弱酸性の環境をキープすることが大切になります。

健康なお肌は弱酸性

pHバランスについて把握しよう

健康な人の肌は、弱酸性。善玉菌とアクネ菌によって、pH4.5~6の間になるように維持されているのです。

pHは「酸性度」のことで、数字が小さいほど酸性(pH1〜)、pH7は中性、大きくなるほどアルカリ性(〜pH14)です。

例えば、身近なものであれば、レモンは強い酸性なのでpH2、重曹は弱アルカリ性なのでpH8.5ほどです。

善玉菌とアクネ菌は皮脂や汗をエサにして、お肌のpHバランスを整えるように調整してくれているのです。

善玉菌の働きを活発にするには、洗浄力の強い洗顔料や防腐剤の多く含まれた化粧品の使用を避けたり、ストレッチや運動などを行い、適度にうっすらと汗をかくといった習慣を続けていくことで、善玉菌が増えやすい環境を作ることができます。ちなみに、オイリーな肌であるほど酸性に傾き、乾燥気味の肌であるほどアルカリ性に傾きやすいと言われています。

逆にアルカリ性になると悪玉菌優勢のお肌に

肌がアルカリ性の環境のときには、悪玉菌が悪さを始めます。

代表的な悪玉菌として、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌があります。悪玉菌が優勢になると、ニキビができやすい環境になります。

では、どんな時に、肌がアルカリ性に傾きやすいのでしょうか?実は、乾燥しているときや洗顔直後などにアルカリ性になりやすいと言われています。

健康な肌であれば、一時的に肌がアルカリ性になっても、時間が経てば弱酸性に戻ります。酸を分泌する善玉菌の数が増えてきて、弱酸性の肌のバリアが復活するのです。しかし、洗顔の頻度が多すぎたり、乾燥が続いたりすると、アルカリ性の状況が長く続き、悪玉菌が増え続け、悪玉菌の方が善玉菌よりも優勢になってしまうことも。

アルカリ性の環境が続くと、悪玉菌とアクネ菌のはたらきによって、肌荒れやニキビができやすくなってしまうのです。

しかし、これらの悪玉菌は「弱酸性のバリアがしっかりできている状態=美肌菌(表皮ブドウ球菌)がしっかりはたらいている状態」であれば悪さをすることはありません。

アクネ菌をいかに善玉菌の味方につけるか!

普段は善玉菌と一緒に肌を弱酸性に保ち、バリアを作るはたらきをしているアクネ菌も、肌がアルカリ性に傾くと、悪玉菌と一緒に肌に炎症を起こすようになり、ニキビの原因になってしまいます。

アクネ菌は日和見菌と呼ばれて、その時の環境にあわせてはたらきが変わります。善玉菌が多い時には善玉菌と一緒に良いはたらきを、悪玉菌が多い時には悪玉菌と一緒に悪いはたらきをします。せっかくならアクネ菌には、常に善玉菌の味方でいてほしいですよね。善玉菌が増える環境は、肌の表面が弱酸性の状態で、善玉菌のエサになる皮脂や汗も適度にある状態です。そのためには、肌の上の菌バランスを整えてキープすることが重要です。

アクネ菌を善玉菌の味方につけることでニキビのできにくい肌にしていくことができます。

  • facebook
  • twitter
  • LINE
運営メンバー
紹介
名前
肌フローラスペシャリスト
伊藤 麻利奈
名前
看護師
美容オタクライター
RIKO
名前
美肌菌トレ基礎化粧品
開発者
M・S
初回
限定
美肌菌に着目したスキンケアシリーズ
2,070 (税込)